予防歯科

予防歯科について

虫歯・歯周病の予防

当院で一番大切なポイントと考えるのが予防です。これを達成するためには考え方が重要です。つまり予防をリスクに対する治療と考えることです。 それを行うためには対象となる患者様によって行う要点があります。

脱灰と再石灰化

脱灰と再石灰化

健康な状態では、上図のように「脱灰(だっかい)」と「再石灰化」の力は拮抗していることになりますが、 「脱灰」に働く力が強くなったり、「再石灰化」に働く力が弱くなったときは脱灰が進んで歯が溶かされ、 虫歯が出来てしまいます。

ひとりひとりのお口の中でおきている「脱灰」と「再石灰化」のバランスを分析する事で、個人の虫歯のリスクを知ることが できます。そして、脱灰に傾いていると判定されたならば、それを様々な方法でコントロールし、再石灰化を促進したり 脱灰を抑制しなければなりません。

食事とpHの関係

食事とpHの関係

食事をとると、2~3分でプラーク中のpH(ペーハー)は酸性に傾き、脱灰がはじまります。この脱灰の時間が長く続いたり、酸性度が強いほど虫歯の危険が増加します。唾液の力によって 約20~40分間でプラーク中のpHが上昇し、再石灰化がはじまります。

予防のポイント

予防のポイントを、主なケースごとにご紹介いたします。

▼これから子供さんをもたれる奥様、妊婦様の場合
対象は、旦那様と奥様の口の中の細菌を減らすことに重点がおかれます。 また、虫歯や抜けたところがある場合、歯周炎がある場合にはその状態を改善しておくことも大切です。
▼乳歯列のお子様の場合
虫歯菌であるミュータンス菌は、乳歯の奥歯が生えてくる1歳半から2歳半までの間に、感染すると言われています。 この時期には、お子様の周りにいる人の口の中の細菌を減らすことが重要です。 また、すでにミュータンス菌に感染している場合にはそれを減らすことも重要です。
お子様にさらに重要なのが的確な生活習慣を身に付けることです。ただ予防で大切なのは、細菌をコントロールすることだけではありません。虫歯のリスクは、細菌の数、唾液量、 酸を中和する能力、フッ素使用の有無、ブラッシングの良否、飲食間食習慣、虫歯の経験で判断していきます。
ひとつが悪くとも他のものがフォローしていくものです。改善できるものを改善することが重要です。
▼乳歯・永久歯混合歯列期の場合
この時期、つまり永久歯の奥歯が生えてくる時期が、2度目のミュータンス菌の感染時期です。 また、乳歯と違い永久歯の奥歯は向かい合わせ歯と噛むのに1年半から2年ほどかかるため、かみ合わせの部分の 虫歯に特に注意してください。
歯はかみ合わされば食物の流れで自然にブラッシングされている状態になり、この部分の虫歯リスクは減ります。 この機能が不十分なこの時期は、かみ合わせ部分のブラッシングが特に重要です。
さらに、次第に自立心の出るこの時期は親の管理から離れがちになります。あとにくる思春期には完全に離れてしまうので、この時期までに良い習慣を身につけるようにしてください。 この時期になれば虫歯リスク検査も可能です。 検査しただけでは仕方ありませんがより具体的な予防が可能になります。
▼永久歯列初期の場合
永久歯列が完成した後はかみ合わせ部分の虫歯リスクは減り、新たに歯の隣り合わせた面の 虫歯リスクが増えます。 この部分は歯ブラシだけでは磨きにくく、リスクが高い場合にはフロスを使う必要があります。
さらに、間食や生活習慣の乱れ等に注意する必要があります。この時期になると虫歯の傾向も表面化してきます。 「自分の歯は質が悪いから」とあきらめずに、そのリスクを少しでも良い方向に行くように努力することが重要です。
▼永久歯列後期の場合
この時期では虫歯のリスクに加え歯周病に対するリスクも考えなければなりません。また、それに伴い口の中も複雑になってきます。歯のないところにブリッジや入れ歯さらにはインプラントなどなど…、 それに伴い予防方法も複雑になっていきます。 この時期は家庭で行うセルフケアが重要なことは言うまでもありませんが、セルフケアでは不十分な部分に対する 定期的なプロケアが重要になってきます。
自分の口の中をあきらめないこと、さらに正しいゴールの設定が何よりも大切です。よく話し合って目標設定していきましょう。

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